【連載コラム】第2回 「階層別の体系的な教育計画」

今回は人材の育成に関して、階層別の体系的な教育計画の作成方法を紹介します。

等級制度を決めて、各役職に求める仕事のレベルを明確にする

 先ず、体系的な人材育成計画を立てるには、等級制度で各役職に求めている仕事レベルを明確にします。

 その軸なしで教育を行うと、目的がはっきりせず、見当違いな教育をしてしまいます。

 そのレベルを達成するために、必要な知識・スキル(言語、専門スキル、マネジメントスキルを含む)をリストアップする。

 次に、そのレベルに達するため、どんなスキルが必要か考え、リストアップします。

例えば、マネージャーに、部下の育成をできるレベルを求めるのであれば、コーチングスキルや、

モチベーション管理などのスキルが必要でしょう。その後、図のように階層別に必要なスキルをまとめると分かりやすくなります。

年間教育計画を作る 

 ②で作成した内容を基に、その年の教育の対象者、教育時期、教育内容や、方法(OJT※1、Off-JT※2、海外、自己学習)を明確化します。

(※1)OJT=現場で実際に仕事を進めながら、上司や先輩が業務に必要な知識・スキルを教育をする

(※2)OFF-JT=職場を離れて社内担当者や、社外の研修機関が教育をする