【連載コラム】第3回 「ベトナム人従業員への研修を成功させるには」

今回は受講者が研修を受けるだけでなく、学んだことを実務に生かせるようにするためのポイントを紹介します。

【研修前】

日本人(orベトナム人上司)の要求を明確に伝える

 研修を受ける理由、特に学んでほしいこと、受講者にどうなってほしいのかを伝えます。

そうすると、受講者は自分に必要な内容にポイントを絞って学ぶことができます。 

ただ、ベトナム人は一般的にプライドが高いと言われているので伝え方には気を付けましょう。

【研修】

理論のみの一方的な研修はNG

研修内では、図や動画で分かりやすく説明したり、アクティビティ(演習、プレゼン、グループワーク) 

などに取り組み、実務でどのように生かすかイメージさせましょう。

【研修後】

研修後の復習

実践度をこまめにチェック

直属の上司は、受講者が学んだことを実践しているかフォローする必要があります。

 下記のようなチェックリストを作成して、受講者と共有しチェックすると効果的です。

 フォローアップの研修を開催する

半日か1日で、前回学んだことをおさらいしたり、新たに出てきた疑問や、問題を共有し解決したりします。

他人に教える機会を作る

ラーニング・ピラミッド(図参照)にもあるように、研修した内容を同僚や、部下に教える機会を作ると、定着率が飛躍的にUpします。

補足:ハイ・インパクト・ラーニング・プロセスによると研修の失敗原因の割合は「4(研修前):2(研修):4(研修後)」なので、

研修前と、研修後のフォローをしっかりすることが大切。